放課後等デイサービス元施設長のひとり言
私はとある放課後等デイサービスで施設長をやっていたことがあります。
運営母体は社会福祉法人でなく民間企業(株式)でした。
社会福祉法人の入所施設等で働いていたこともありますので
今日は社会福祉法人と民間企業で感じたギャップをお伝えしたいと思います。
社会福祉法人と民間企業の前に
障がい者と障がい児の差はありますが、そこはあしからず
ここでは
社会福祉法人→民間企業で感じたことを書きますね。
専門職感が薄い
放課後等デイサービスでは保育士免許を持っていれば児童指導員として働けます。
ここで疑問なのは「保育士免許を持っていれば」という点です。
短大卒の若さでも保育士、実務経験がなくても保育士。
決して保育士さんをディスっているわけではありませんが…
放課後等デイサービスは少人数、小集団で力をつける事が目的ですから、「保育園よりも子供が少ないのだから余裕っしょ!」という意見もありそうですが、実はその真逆。
人と接すること、関わることが苦手なお子さん達なんだから、少人数も小集団も変わらないわけです。定員は一日10人ですが、10人も立派な集団です。
もちろん多種多様な放課後等デイサービスがありますが、「小集団で社会性を」なんてことを謳っている事業所は?と感じてしまいます。
目標は「小集団で社会性を」で良いと思います。
が
「小集団で社会性を」の前に
特性、生活背景、今後の成長をふまえた個のアセスメントができているかという部分が大切なわけで、やっぱり個別支援という揺るぎない土台の上に「小集団で社会性を」があるべきなのですよね。
これらを達成するには、やはりスタッフの経験値が必要になってきます。
財源が税金なわけですから、サービスの質は必須です!
しかしながら、放課後等デイサービスへの参入は要件さえ満たしてしまえば開所できてしまいます。
言ってしまえば
制度だけを理解した福祉の実務経験者が経営者、上司ではないということ。
こういう事業所は全国にも少なくないわけで…
ともなれば、要件さえ達していれば実務経験者なんて必要ないわけです。
そんなこんなで
経営陣と現場スタッフ間のコミュニケーションはすれ違うことが多く
「売上」「新規見込み」などという言葉が頻繁に飛んできます。
もちろん利用する方がいない事業所は潰れてしまいますが、事業所を運営できるだけの売上を上げていても「もっと、もっと」と迫ってくるものがありました。
利用する人が増えると、先ほどお話した個を見極める力が必要になりますよね。
その力が弱いのに利用する人が増えたら?ゾッとします…。
民間企業の参入の理由は「社会貢献」ということが多いですが、根拠のあるサービスをして初めて「社会貢献」ではないでしょうか。
もちろん、雇用を創出している部分は立派な社会貢献ですが…
税を財源としているならサービスに力を入れてほしいと感じます。
今日はこの辺にしておきますね💦
続きは近いうちにUPします!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!